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前の仕事と新しい仕事のかねあいで、10日から15日までお休み。
つまり無職だ。 有意義に過ごそうと思っていたけど、結局お金がないと有意義に過ごすことなどできないと知ったもうすぐ24の夏。 引越しを手伝いにやってきた家族と一緒に実家へ戻ってきたものの 出かけることもなく、ずっと家にこもっている。 毎日10時起床(至福!)、ネットサーフィンと縫い物に疲れたら犬の散歩。 そして読書。みんなが仕事から帰ってくると夜ご飯の買い物についていく。 みんなでテレビを見て、風呂、読書、寝る。 普通の休日だ。 犬の散歩中に近所のおばちゃんに遭遇する。 「きょうこちゃん、大阪に引っ越したんやってのー。新しい仕事がんばってね」 つつぬけ。母はあいかわらずおしゃべり。 犬がおもしろいので毎日2回は散歩に行っている。 母が拾ってきた雑種犬で、おすわりとお手を覚えていてかわいらしい。 家の裏の神社で虫をおいかけるのが好きらしく、猫みたいなパンチをしたり地面に鼻をつっこんだりして遊んでいる間、私は地面に絵を描いている。 この神社には子どものころよくどんぐりを拾いにきたなぁ。などと昔のことを思い出していた。 家に帰ると水遊び。モモ(というのが犬の名前)に水をかけてガレージを水浸しにした。びしょぬれのモモに飛びつかれまくった私も泥だらけになった。 実家に帰るといつも子どもに戻る。 小さいころ、食卓に並ぶメニューには「大人用」と「子ども用」があった。 たとえば冷奴。大人はねぎとしょうががのった冷奴だが、子どもはしょうがが食べられないから、という配慮なのか、冷奴のかわりにたまごどうふだった。 きいろくて、だしがかかってあるやつ。 一人で生活するようになり、親と酒を飲むようになった今でも、冷奴ではなくたまごどうふが用意されている。 親にとって私はいまだにたまごどうふなのだ。 そして私自身もたまごどうふの私のままだ、ということに気付く。 今日の夜にはまだ段ボールが山積みの部屋へ戻らなければいけない。 普段は「たまごどうふなんてとっくに卒業しましたよ、そんなの」という顔をしていなければいけないけど、疲れたらまた帰ってこよう。
by annin8
| 2004-07-14 11:53
| ふるさと
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